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タイで気を付けたい病気のトップ5選

タイ病気

タイは移住者や観光客にとって人気のある国の一つであり、多くの人々がその美しいビーチや文化的な観光地を訪れる一方、どの国でもそうですが、その国特有の流行り病などが存在し、タイにも健康上のリスク、気を付けたい病気がいくつか存在します。この記事では特に日本人(外国人)にとってタイで注意すべき5つの代表的な病気について紹介します。

目次

デング熱  (Dengue Fever)

デング熱

デング熱は、蚊によって媒介されるウイルス感染症で、タイでは年間数万人が感染しています。症状には発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などがあります。病気自体は通常、比較的軽度であり、自然治癒することが多いですが、重症化する場合もあります。

特に、過去にデング熱に感染したことがある人は、再度感染した場合に重症化する可能性が高くなることが知られています。予防策としては、蚊に噛まれないために虫除けスプレーを使用する、長袖・長ズボンを着用する、蚊帳を使うなどがあります。

デング熱感染者数|各国の比較(2021年)

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東南アジア周辺国を比較するとタイは高い感染者数である事がわかりますが、周辺国とそれほど大きな差はなく、また世界的に見るとタイよりも感染者がはるかに多い国がありますので、タイが非常に危険というわけでもありませんが、日本より感染率が高いのは事実ですので、注意は必要です。

予防接種についてデング熱のワクチン自体は存在しますが、今まで一度もデング熱にかかった事がない方へは推奨されない事が多いため、基本的には感染経験のない方への予防接種はないと言われています。

 

一度でも感染経験のある方は、2回目以降の感染では重症化する恐れもあるため、予防接種の検討を踏まえて医師との相談をお勧めいたします。デング熱ワクチンはタイの病院でも接種する事が可能です。

デング熱ワクチンパッケージ(バンコク病院)

マラリア (Malaria)

マラリアは、蚊によって媒介される寄生虫感染症であり、タイでは一部の地域で見られます。症状には高熱、頭痛、吐き気、下痢などがあり、重症化する場合には死に至ることもあります。予防策としては、蚊に噛まれないために虫除けスプレーを使用する、長袖・長ズボンを着用する、蚊帳を使うなどがあります。また、マラリア予防薬の使用も検討することができますが、医師の指示を仰ぐ必要があります。

マラリアは、数年前までタイでの感染者数は非常に多かった病気ですが、この7年で一気に減少しています。(2019年度のデータでは感染者数2800件、死亡者13人)今でもタイで気を付けるべき病気として取り上げられますが、タイ政府は完全撲滅を掲げ、年々達成に近づいていますので、現在では昔ほどの心配の必要はないと思います。

腸チフス (Typhoid Fever)

腸チフス(ちょうチフス)は、サルモネラの一種であるチフス菌 (Salmonella enterica var enterica serovar Typhi) によって引き起こされる感染症の一種です。腸チフスは食物や水から感染する細菌感染症であり、タイでは比較的頻繁に見られます。症状には高熱、頭痛、腹痛、下痢などがあり、重症化する場合には内臓障害や脳症を引き起こすことがあります。予防策としては、飲料水は殺菌している綺麗な飲料水を飲む、消毒剤を使用する、生野菜や未加熱の肉類を避ける、手洗いをこまめに行うなどがあります。腸チフスに感染した場合は、抗生物質治療が必要です。

旅行前には、腸チフスワクチンの接種を検討することもできますが、ワクチンの有効性には限界があるため、予防策の徹底が有効的です。

熱帯性肝炎 (Tropical Viral Hepatitis)

肝炎の種類について

  1. A型肝炎(HAV) A型肝炎は、感染者の便から口を介して感染するウイルスによって引き起こされます。主に汚染された水や食物の摂取によって広がります。症状は、発熱、腹痛、吐き気、黄疸などがあり、多くの場合、自然治癒します。

  2. B型肝炎(HBV) B型肝炎は、感染者の血液や体液を介して感染するウイルスによって引き起こされます。主に、性的接触や感染者との接触によって広がります。症状は、発熱、腹痛、黄疸などがあり、慢性化することがあります。

  3. C型肝炎(HCV) C型肝炎は、感染者の血液を介して感染するウイルスによって引き起こされます。主に、輸血や針を共有することで感染します。初期症状は軽度で、慢性化する可能性があり、重度の肝臓病に進行することがあります。

  4. D型肝炎(HDV) D型肝炎は、B型肝炎の感染者にのみ感染するウイルスによって引き起こされます。HDVはB型肝炎ウイルスに依存し、B型肝炎と同じ方法で広がります。症状は、B型肝炎と似ていますが、より深刻な肝炎を引き起こすことがあります。

  5. E型肝炎(HEV) E型肝炎は、A型肝炎と同じように、感染者の便から口を介して感染するウイルスによって引き起こされます。水や食物による感染が主な原因です。症状は、A型肝炎に似ていますが、妊婦に対しては深刻な病気になる可能性があります。

熱帯性ウイルス性肝炎は、感染力の高いウイルスによって引き起こされる肝臓の病気であり、タイでもよく見られます。症状には発熱、腹痛、吐き気、黄疸などがあり、重症化する場合には死に至ることもあります。感染経路は、汚染された飲料水や食品、血液などが考えられます。予防策としては、安全な飲料水や食品を選ぶ、注射器や針を共用しない、性交時にはコンドームを使用するなどがあります。また、熱帯性ウイルス性肝炎の予防ワクチンも存在します。

狂犬病 (rabies)

タイでの狂犬病(Rabies)は、動物から人間に感染する病気であり、犬、猫、コウモリ、猿などの野生動物によって感染が広がります。特に、犬による感染が最も多いです。感染すると、初期症状は発熱や頭痛、筋肉の痛みなどの一般的な症状が現れますが、感染が進むと神経症状が現れ、意識障害、けいれん、痙攣、呼吸不全などが生じます。狂犬病は、完全に発病した後に治療することはできず、発病した場合は致死的な病気となります。

狂犬病に感染した場合(あるいは疑いのある動物に噛まれた場合)直後の治療法としては、まずは傷口を綺麗な水でよく洗い、病院へ直ちに直行してください。専門の医者により感染した動物からの咬傷や傷口に対して、ワクチン接種や免疫グロブリン注射等を行います。

予防のためには、野生動物との接触を避ける、野生動物に触れない、狂犬病予防のワクチン接種を受ける、といった対策が必要です。

まとめ 【一覧表】

病気名 感染経路 危険度 主要感染場所 予防方法 予防接種
デング熱 蚊による媒介 4 熱帯地域の都市、農村部 蚊に刺されないようにする、蚊帳を使う、虫よけスプレーを使う、水たまりを作らないようにする 一部有
マラリア 蚊による媒介 4 熱帯地域の農村部 蚊に刺されないようにする、蚊帳を使う、虫よけスプレーを使う、水たまりを作らないようにする、抗マラリア薬を服用する
腸チフス 食物や水からの感染 3 都市部農村部等の不衛生な場所 食事や飲み物に注意する、手洗いをする、井戸水や河川水を避ける
熱帯性肝炎 汚染された水や食物、血液などからの感染 3 熱帯地域の都市、農村部 衛生的な食事や飲み物に注意する、手洗いをする、汚染された血液を避ける
狂犬病 動物の唾液からの感染 5 野生動物が多い地域 野生動物に近づかない、動物や家畜のワクチン接種を確認する

※危険度の評価は一般的なもので、実際には個人差があります。また予防方法や予防接種については、医師の指導に従うことが重要です。

以上のように、タイでは蚊による感染症や食中毒などの健康リスクが存在します。マラリアに関しては感染者数が急激に減っている事もあり、極度に意識する必要はないかもしれません。それでも、デング熱などもそうですが、日本の感染率よりは高いのも事実ですので、敏感な方や以前これらの病気にかかった事のある方などは特に、渡航前には自分自身の健康状態を確認し、医師に相談し、必要であれば予防接種等を行った上でタイへ入国することをお勧めいたします。また、予防策をしっかりと実施し、万が一病気にかかった場合には、早期にタイの医療機関で受診するようにして下さい。

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