【WISE】送金限度額の詳細|完全版
この記事ではWISEで海外送金を行う際に、混乱しやすい「送金限度額」について、最終結論を簡潔にまとめます。結論としては「どこの国からの登録か」と「WISE口座内にどの通貨を持っているか」のこの2点によって、同じ送金を行う場合でも、送金制限が変わります。結局いくらまで送金できるのか、疑問に持って思っている方は是非ご覧下さい。
目次
送金限度額の正しい解釈の仕方
海外送金業者一般的にそうですが、WISEでも送金限度額を決定する上では、各国の規制遵守のために方針を定めています。それぞれの通貨(国)によって規制が異なるため、送金元の国と送金先の国の両方の限度額を確認する必要があります。
日本から海外へ送金する際の送金限度額
送金限度額は、全く同じ国から同じ国へ、同じ額を送金したとしても、送金者がWISEに登録している住所によって(日本在住者か海外在住者で)送金限度額が異なります。
日本側の送金制限(送金限度額)
- 日本在住者の場合
- 海外在住者の場合
【日本在住者】
日本からの送金限度額は、日本の規制に応じてWISEでは一回あたり100万円までとなっています。
日本在住者は、WISE内に保持できる資金も100万円(他通貨も貯金箱も合算して100万円まで)となっています。つまり、日本在住者は1回の送金額はどの国へ送金する場合も必ず100万円以内になるように規定を設けています。
※回数には制限はありません。もし300万円以上送金する必要がある場合は、同じ送金先に100万円X3回連続で送金を行う事ができます。
【海外在住者】
日本からWISE口座に入金できる限度額は、日本の規制に応じて海外在住者でも、一回あたり100万円までとなっていますが、WISE内に保有できる資金の金額に上限はありません。
つまり、既にWISE口座に100万円以上(100万円以上相当の他通貨)をお持ちの場合は、そのまま相手先の限度額を超えない限りは、1度に100万以上の送金が可能です。
※日本の銀行からWISE口座へ入金して送金する際は、日本の銀行から100万円ずつの入金になりますが、一旦WISE口座に入金後は、1度に100万以上の送金が可能となります。
【送金先の国の限度額を超えない限りは一度に送金可】
送金先の国の送金限度額(受取の限度額)
日本の自身の口座からWISEの口座に入金するまでは、日本側の規制のみが対象となりますが、一旦WISE口座内で別通貨に換金した時点で、既に日本円は所持していませんので、ここから先は送金先の国の規制(限度額)のみを考え、その限度額を超えない限りは一度に送金が可能です。
※但し、日本在住者はWISE内に保持できる金額も100万円(又は100万円相当の他通貨)までとなりますので、相手先の限度額が高くても、実質的に100万円以上の金額を1度に送金する事はできません。よって、日本在住者はどの国に送金する場合も、1回の送金限度額は100万円までとなります
日本から海外へ300万円送金したい場合【送金先の国の限度額が300万以上の前提】
■日本在住者は→100万円の入金+送金をセットで3回繰り返す
■海外在住者は→100万円のWISEへの入金を3回行った後は、300万円保有できる。※この300万円は、日本円でも相手先の通貨に換金してもWISE内に保有可 ※送金する際は、1度にこの300万円分の通貨を送金できる
各国への送金限度額と送金例【海外在住者の場合】
日本在住者は日本側の規制によってどの国への送金も1度に100万円までとなりますので(送金先の国の限度額を考える必要はないため)日本在住者に関しては、この先は割愛します。
下記は、海外在住者限定で、日本から海外送金する際の例をご紹介します。
- アメリカに送金
- タイに送金
- シンガポールに送金
【アメリカ在住者の場合】※住所をアメリカで登録した方です
(例)日本からアメリカへ500万円送金する場合
アメリカへの送金限度額は、WISE口座内のUSDアカウントから送金する場合、2,000,000 USDまでになりますので、限度額は十分です。
⑴WISE口座内に資金がない場合:日本の口座から、500万円をWISE口座に入金後にUSの口座へ送金
※100万円ずつ5回に分けて、入金可。入金後は、アメリカの口座へ一度に500万円分のUSDを送金
⑵既に、他通貨も合わせて500万円分の資金がWISE口座内にある場合(保有していて問題ありません)
※アメリカの相手先の口座を指定して、一度に500万円分のUSDを送金可
【タイ在住者】※住所をタイで登録した方です
(例)日本からタイへ500万円送金する場合
タイへの送金限度額は、2,000,000 THBまでになりますので、限度額は十分です。
※ご注意点:50,000THBを超える送金は、下記の銀行3行へのみ送金可能です。
Bangkok Bank Public Company
Kasikorn Bank
Siam Commercial Bank
⑴WISE口座内に資金がない場合:日本の口座から、500万円をWISE口座に入金後にタイの口座へ送金
※100万円ずつ5回に分けて、入金可。入金後は、タイの上記銀行口座へ一度に500万円分のTHBを送金
⑵既に、他通貨も合わせて500万円分の資金がWISE口座内にある場合(保有していて問題ありません)
※タイの上記銀行の口座を指定して、一度に500万円分のタイバーツを送金可
【シンガポール在住者】※住所をシンガポールで登録した方です
(例)日本からシンガポールへ500万円送金する場合
シンガポールへの送金限度額は、2,000,000 SGDまでになりますので、限度額は十分です。
⑴WISE口座内に資金がない場合:日本の口座から、500万円をWISE口座に入金後にシンガポールの口座へ送金
※100万円ずつ5回に分けて、入金可。入金後は、タイの上記銀行口座へ一度に500万円分のSGDを送金
⑵既に、他通貨も合わせて500万円分の資金がWISE口座内にある場合(保有していて問題ありません)
※シンガポールの送金先口座を指定して、一度に500万円分のSDGを送金可
日本からその他の国への送金限度額
まとめ
海外送金では「送金元と受け取り側」の2つの国の法律が絡んでいて、さらに登録住所によっても規制内容が異なるため少々複雑になりますが、シンプルに考えるためには、順序としてまずは、どの国からの送金が多いか(送金元となる国)を把握し、その送金元の国の規制を第一に考えた上で、送金先の国の受取額に規制がないか確かめる事が重要です。
又、両方の国の送金限度額を確認する際に、居住者、非居住者での制限の違いも把握しておければ、あとは希望する送金額が両国の限度額を超えない範囲であれば、一度に送金が可能になります。
送金限度額に関する よくある質問
法人の送金限度額はいくらですか?
通貨(国)によって、法人の送金に制限や送金限度額の違いがあります。詳細は公式サイトの法人制限に関するページをご覧下さい。
海外から日本への送金限度額は?
日本へ送金できる限度額は、日本側では受け取りの制限はありません。但し100万円以上の送金の場合は、SWIFTを利用した送金のみに限定されています。
また日本側には受け取り制限ありませんが、送金元の国の送金限度額を確認する必要があります。その送金元の国の送金限度額を超えない限りは、いくらでも日本へ送金が可能です。
海外から日本に送金した場合、何日かかりますか?
海外から日本へ送金する場合、WISE口座内の日本円通貨を利用して送金すれば、1営業日内に着金します。別通貨で両替のプロセスも含む場合は、2営業日内に着金します。
受け取る金額には制限はありますか?
受け取りの限度額は、それぞれの国で異なりますので、各国の限度額を確認する必要があります。ちなみに日本の場合は、海外から送金を受け取る際の限度額はありません。(送金元の国の送金限度額はありますので、実質的にはその送金元の送金限度額制限内であれば、日本側の受け取りは無制限という形になります)
受け取る場合には制限がない国は比較的多いと思いますが、中には制限がある国もありますので、受け取る国が日本ではない場合はその国の受け取り限度額をお調べいただく必要があります
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