各種リタイアメントビザの必要書類まとめ
「リタイアメントビザ」と一言でいっても、実際にはタイ政府のカテゴリーで【O】【O-A】【O-X】の3種類に分かれており、申請場所も必要書類も大きく異なります。
この記事では、3種類のビザの違いと必要書類を整理して比較します。どれかが優れているというものではなく、「事前にどこまで準備するか」「現地での手続きがあるか」という進め方の違いが、選ぶときの基準になります。ご自身の状況に合うタイプを見つける材料としてご活用ください。
「リタイアメントビザ」と呼ばれる3種類のビザ
リタイヤメントビザやロングステイビザのような長期滞在型のビザは、日本語では年金ビザなどさまざまな呼び名があり、ロングステイ関連のビザを総じて「リタイアメントビザ」と呼ぶことも、混乱の原因になっています。
退職者のための長期滞在型ビザは、タイ政府のカテゴリーとして大きく3種類に分かれています。
- カテゴリー【O】リタイアメントビザ(タイ国内で切り替え申請)
- カテゴリー【O-A】ロングステイビザ(日本などタイ国外で申請)
- カテゴリー【O-X】ロングステイビザ(O-Aの10年タイプ・日本などタイ国外で申請)
正式な英語表記に「Retirement」の文字が入るのはカテゴリー【O】のみです。タイで一般的に「リタイアメントビザ」というと、この【O】を指します。
必要書類の比較(O・O-A・O-X)
3種類とも一般的に「リタイアメントビザ」と呼ばれますが、ビザの本質的な部分は同じでも、申請できる場所や必要書類に違いがあります。
| 項目 | 【O】リタイアメントビザ | 【O-A】ロングステイビザ | 【O-X】ロングステイビザ |
|---|---|---|---|
| 申請場所 | タイ国内で切り替え申請 | 日本(タイ国外) | 日本(タイ国外) |
| ビザ期間 | 1年(毎年更新可) | 1年 | 10年タイプ |
| 資力証明 | 80万バーツの預金残高、又は月収65,000バーツ以上の年金受給証明書(日本大使館にて発行) | 80万バーツの預金残高、又は月収65,000バーツ以上の年金受給証明書(公証人役場にて発行) | 80万バーツの預金残高、又は月収65,000バーツ以上の年金受給証明書(公証人役場にて発行) |
| 海外送金・外貨証明 | 外貨持ち込み証明書 ※申請ルートによっては不要 | 不要 | 不要 |
| 無犯罪証明・健康診断など | なし | ・無犯罪証明書(+外務省容認書) ・英文健康診断書 等 | ・無犯罪証明書(+外務省容認書) ・英文健康診断書 等 |
| 現地での手続き | あり(切り替え申請) | 不要(eVisaのみで最終ビザまで取得) | 不要(eVisaのみで最終ビザまで取得) |
| 事前準備の書類量 | 少ない | 多い | 多い |
リタイアメントビザ【O】の取得方法は2通り
【O】の取得には、⑴日本などタイ国外でNon-O(90日)をeVisaで取得してから入国し、タイ国内で1年ビザへ切り替えるルートと、⑵タイ国内で、今お持ちのビザやノービザの状態から切り替えまで全て行うルートの2通りがあります。
現在は⑴のeVisa経由が主流です。eVisa申請はオンラインで完結し、事前に準備する書類も少なく、入国後は現地での手続きで1年ビザまで進められます。⑵の国内申請は、すでにタイに滞在している方や、eVisaを取得せずに入国した方の選択肢になります。この場合、銀行口座開設を含めてリタイアメントビザ申請の一環として進める形になります。
銀行口座の開設方法(eVisa経由・ノービザからの国内申請)の違いと流れは、こちらの記事で詳しく整理しています。
リタイアメントビザ【O】の必要書類の詳細
タイ国内で切り替えるリタイヤメントビザ(O)の正式な必要書類は、タイのイミグレーション公式サイトに記載されています。まず政府が提示している必要書類を確認しておくと、ネット上のどの情報が正しいかという迷いもなくなります。
- TM86 又はTM87(申請申込フォーム)
- パスポート(原本+コピー)
- カラー証明写真:ビザ用(4cmX6cm)X2枚
- 資金証明-下記3つのうちいずれか A:80万Bの銀行残高証明書
- 外貨持ち込み証明書
- 住居証明書
B:月額6万5000バーツ以上の年金収入証明(年金)
C:又はその合算
必要書類は運用の変更(例:紙の出入国カードTM6の廃止など)によって変わることがあります。実際の申請時は、最新の公式情報またはお問い合わせにてご確認ください。
なお、ISJの申請サポート(eVisa経由)でリタイアメントビザを取得される場合、お客様に事前にご準備いただくのは次の書類だけです。
残りの書類や手続きは、タイ入国後に担当者が同行する現地手続きの中で進みます。
必要書類や条件が人によって微妙に異なる理由
全く同じタイプのビザでも、ネットで検索すると必要書類の認識に微妙な違いがあることがあります。これはどの情報が間違っているというよりも、タイの行政の仕組みに理由があります。
タイではビザ取得のルールは定められていますが、各管轄・担当者にある程度の裁量が認められています。そのため、実際の申請時に言われることが微妙に違ったり、人によって追加書類を求められたりすることが現実に起こります。個人で申請する場合は担当者を選べないため、担当者が納得する形で書類を揃え直して進めるしかない場面もあります。
また、地域によっても裁量の度合いは異なり、現在パタヤでの取得はバンコクよりも進めやすいと言われています。「人によって言っていることが違う」というのは、タイではある意味必然的なことと言えます。
- 【O】は事前に準備する書類が少なく、現地で取得する流れで申請できる
- 【O-A】【O-X】はeVisaのみで最終ビザまで取得でき、現地での手続きは不要。ただし事前に準備する書類は圧倒的に多くなる
- 取得後のビザとしては【O】と【O-A】はほぼ同じで、大きな違いはない
- 現地手続きも1回の同行で簡単に済むため【O】が人気。日本側で全てを終わらせてから渡航したい方には【O-A】【O-X】も選択肢になる
ISJのリタイアメントビザ申請サポートでは、長年イミグレーションと直接の手続きを行っているため、必要書類もシンプルかつ明確にご案内できます。▶ 必要書類に不安がある方、手続きの労力を省いてスムーズに進めたい方は、リタイアメントビザ代行ページをご確認ください



