海外の検疫検査用に英文接種証明書も発行可
日本政府は、出入国手続き等に多目的に利用できる予防接種の証明書を発行できるスマートフォン用アプリを発表しました。
デジタルエージェンシーによると、このアプリは「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」と呼ばれ、iPhoneとAndroidの両方のスマートフォンに対応しており、ユーザーが受けた接種回数、接種日、ワクチンメーカーなどの情報が表示されます。
同庁の担当者によると、夏以降、自治体は紙のワクチン証明書を発行しているが、アプリを使えば、マイナンバーカードを発行していれば、国民ID「マイナンバー」制度で簡単に証明書を取得できるようになるという。
日本国民や住民には12桁のID番号が発行されるが、カードは別途申請する必要がある。
スマートフォンでマイナンバーカードを読み取ると、国が作成し、自治体が住民の接種状況を管理するクラウドシステム「予防接種記録システム」から、接種状況などの情報をアプリで引き出せる。
また、海外旅行で利用する場合は、パスポートのデータを入力する必要があります。アプリの操作方法は日本語のみです。
利用拡大と感染リスク低減を目指す
電子ワクチン接種証明書は、渡航先での検疫検査に利用するほか、新型コロナ関連の接種者制限を緩和するプログラムでの国内利用も検討しているという。
松野博一官房長官は月曜日の記者会見で、このアプリは「日常生活や経済・社会活動における感染リスクの低減に活用されることが期待される」と語った。
政府は11月、国がウイルス非常事態下にある場合でも、ワクチン接種の証明や新型コロナウイルス検査で陰性だった人の制限を緩和することを目的とした「ワクチンと検査のパッケージ」の概要を発表した。
大規模イベントの会場は満席になり、飲食店はワクチン接種か陰性であれば非常時でも人数の制限なく利用できるようになる。
なお、VRSシステムでのデータ利用に同意していない市町村にお住まいの方は、電子証明書サービスの対象にはなりません。住民の方がサービスの対象となる市町村の一覧は、デジタル庁のホームページで公開されています。
ただし、登録された予防接種データの一部に誤りがある可能性があるため、同庁は利用者に対し、市町村で必要な修正を求めるよう注意を呼びかけている。