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タイでの生活費と予算計画ガイド

タイでの生活費と予算

タイでの新しい生活、想像するだけでワクワクしますね!美しいビーチ、美味しい食事、温かい人々… しかし、その夢を実現するためには、現実的な生活費の把握と予算計画が不可欠です。

「実際にタイで暮らすには、月々いくらくらいかかるんだろう?」 「どうやって予算を立てればいいの? 日本の感覚とは違う?」 「最近よく聞く税金のルール変更って、生活費にどう影響するの?」

タイ移住や長期滞在を考える多くの方が、こうした疑問や不安を抱えています。

この記事では、2025年4月現在の最新情報に基づき、タイでのリアルな生活費の目安、ライフスタイル別のシミュレーション、そして失敗しないための予算計画の立て方について、タイ在住者の視点も交えながら徹底解説します

※本記事では1バーツ≒4.1円として計算しますが、為替レートは常に変動しますのでご注意ください

目次  

タイ生活費の全体像:日本との比較と考えるべきこと

まず大前提として、タイの物価は日本の物価と比較して全体的に安い傾向にあります。特にローカルな食事やサービス、交通機関などは、日本と比べて格段に安価です。しかし、「何でもかんでも安い」というわけではありません。輸入品や特定のサービス、ライフスタイルによっては、日本と同等か、むしろ高くつくこともあります。

【傾向比較】タイ vs 日本|主要な費目の比較

費目タイは日本と比べて備考
食費(ローカルフード)安い屋台やローカル食堂は非常に安価。
食費(輸入品・日本食)同等 / 高い日本食材や外食の日本食は割高な傾向。
住居費(ローカルアパート)圧倒的に安い日本の都市部と比較にならないほど安い。
住居費(都心コンド等)安い / 同等 / 高いエリアやグレードにより日本並みかそれ以上も。
光熱費(電気代)同等 / 高い(使い方次第)エアコン多用で高額になる可能性。
交通費(公共交通)安いバス、ソンテウ、電車などは安価。
交通費(自動車関連)高い車両価格、ガソリン代は日本比で安くない。
通信費(スマホ・ネット)圧倒的に安い日本より格段に安い。
衣料品(ローカル)安い市場などで安価に手に入る。
衣料品(国際ブランド)同等 / 高いユニクロなども日本より高い傾向。
娯楽(ローカルサービス)安いマッサージ、映画などは手頃。
医療費(私立病院)高い(保険なしの場合)日本の保険なしでは非常に高額。

タイでの生活費を考える上で、重要な3ポイント

タイでの生活費を考える上で、以下の3つの要素が大きく影響します。

  1. 為替レート: 円とバーツの交換レートは日々変動します。円安が進めばバーツ建ての生活費は日本円換算で高くなり、円高になれば安くなります。常に最新レートを意識しましょう。
  2. 地域差: バンコク都心部、パタヤやプーケットなどの人気観光地、チェンマイ、その他の地方都市では、家賃や物価水準が異なります。ご自身の滞在予定地の情報を集めることが重要です。
  3. ライフスタイル: どのような生活を送りたいか(ローカルに馴染むか、日本と同水準を維持するか)によって、必要な費用は大きく変わります。

これらの要素に加えて見落としがちな「税金」の観点【重要】もあります。特に2024年以降、日本などタイ国外で得た収入(海外源泉所得)をタイに持ち込む際のルールが変更され、納税義務が発生するケースが出ています。生活費を計画する上で、税金の支払いも考慮に入れることが不可欠です。これについては後ほど詳しく解説します。

【項目別】月々の生活費の目安と予算計画のポイント

ここでは、タイで生活する上でかかる主な費目について、月々いくら位かかるかの目安と、予算を計画する上でのポイントを解説します。具体的な商品単価ではなく、「その費目全体で月にどれくらいか」という視点で見ていきましょう。

住居費 (家賃、光熱費、ネット代)

  • 家賃: 最も大きな割合を占める固定費。エリアや物件タイプで大きく変動します。 ローカルアパートなら月5,000~15,000バーツ、標準的なコンドミニアム(1ベッドルーム)なら月15,000~30,000バーツ程度から見つかりますが、中心部や新築、オーシャンビューなどはさらに高額になります。バンコク都心部はさらに高騰傾向にあります。
  • 光熱費(電気・水道): 電気代はエアコンの使用頻度で大きく変わります。使い方によっては月1,000~3,000バーツ以上かかることも。水道代は比較的安く、月100~300バーツ程度が一般的です。
  • インターネット代: 月額500~800バーツ程度で、比較的安定した高速回線が利用できます。

予算計画のポイント:

  • 家賃は最初にしっかり検討すべき最重要固定費です。収入やライフスタイルに見合った物件を選びましょう。
  • 電気代は変動費として、特に暑季のエアコン代を見込んでおく必要があります。
  • 契約期間(通常1年)やデポジット(家賃2ヶ月分が一般的)も初期費用として考慮しましょう。

食費 (自炊、外食、嗜好品)

月額目安: ライフスタイルによって最も差が出る費目の一つです。

  • 自炊中心・ローカルフード活用派: 月5,000~10,000バーツ程度に抑えることも可能です。市場をうまく利用するのがコツ。
  • 外食中心・日本食も楽しむ派: 月15,000~30,000バーツ以上かかることも。日本食レストランやおしゃれなカフェは単価が高めです。
予算計画のポイント:
    • 変動費の中でもコントロールしやすい費目。自炊の頻度や外食の選び方で調整可能です。
    • 無理な節約はストレスになることも。食を楽しむ予算も考慮しましょう。
    • お酒やカフェなどの嗜好品費も別途予算取りしておくと管理しやすくなります。
→ 食材や外食の具体的な価格はタイの物価比較一覧ページ

交通費 (公共交通、タクシー、自家用車/バイク)

月額目安: 移動範囲や手段によって大きく異なります。

  • 公共交通中心(バス、ソンテウ、電車): 月500~2,000バーツ程度。パタヤではソンテウ(1回10~20バーツ程度)が主要な足となります。
  • 配車アプリ(Grab等)多用: 月2,000~5,000バーツ以上。利便性は高いですが、頻繁に使うと高額になります。
  • 自家用車・バイク所有: 月数千~1万バーツ以上(ガソリン代、保険料、税金、メンテナンス費用、駐車場代など)。車両本体価格も日本より高額です。

予算計画のポイント:

    • 主に変動費ですが、車やバイクを持つ場合は維持費が固定費として発生します。
    • 滞在エリアの交通事情を考慮し、自分に合った移動手段を選びましょう。

→ 各交通手段の料金はタイと日本の物価比較2025へ / 免許情報はタイの運転免許記事

通信費 (スマホ・SIM)

月額目安: 日本と比べて非常に安価です。月額300~600バーツ程度で、データ通信も十分なプランを利用できます。普段スマホの利用データが大容量になる場合、1000バーツ前後で使い放題のプランもあります。プリペイドSIMも便利です

予算計画のポイント:

    • ほぼ固定費として計上できます。キャリアやプランを見直すことで節約も可能です。

日用品・衣料品費

月額目安: 月1,000~3,000バーツ程度(個人差あり)。トイレットペーパー、洗剤などの消耗品が中心です。

予算計画のポイント:

    • 変動費ですが、ある程度の月額予算を決めておくと管理しやすいでしょう。
    • 衣料品は購入頻度や好みに合わせて別途予算を。ローカルマーケットなら安価ですが、輸入品やブランド品は高めです。

→ 特定商品の価格例はタイの物価比較一覧ページ

娯楽・交際費

月額目安: 個人の趣味やライフスタイルによってゼロから数万バーツまで大きく変動します。映画(150バーツ~)、マッサージ(200バーツ~)など安価な楽しみも多い一方、旅行や高級レストラン、ゴルフなどは費用がかさみます。

予算計画のポイント:

    • 変動費の代表格。予算の上限を決めておくか、月によって使う額を決めるなど、自分なりのルールを作りましょう。
    • 交際費も、どの程度にするか事前に考えておくと使いすぎを防げます。

医療費と保険

月額(年額)保険料を固定費として予算化: タイの私立病院は医療レベルが高いですが、保険なしでは非常に高額です。医療保険への加入は必須と考え、その保険料を毎月の固定費として予算に組み込みましょう。

  • 保険料目安: 保険の種類(海外旅行保険、現地医療保険)、補償内容、年齢、健康状態によって大きく異なりますが、月額数千バーツ~1万バーツ以上かかる場合が多いです。年払いの方が割安なことも。
  • 予期せぬ医療費のための予備費: 保険でカバーされない費用(免責額、一部対象外治療)や、保険加入前の待機期間などに備え、別途医療用の予備費も確保しておくと安心です。

税金 (海外源泉所得の個人所得税)

  • 納税額も生活費の一部!予算計画への組み込み必須: タイで収入がある場合や、一定の条件を満たす海外源泉所得をタイに持ち込む場合、タイで個人所得税を納税する義務が生じます。これは家賃や食費と同じく、生活していく上で必要なコストです。
  • 納税が必要となるケース:
    • タイ国内での就労収入、事業所得など。
    • 海外源泉所得: 日本の年金、不動産収入、銀行預金の利子や投資配当、給与などをタイ居住者がタイに持ち込む場合(特に2024年以降のルール変更に注意が必要です)。

予算計画のポイント:

  • ご自身の収入状況から、年間の納税見込み額を把握することが重要です。
  • 納税額を月割りやボーナス払いなどで積み立て、納税時期(通常、確定申告後の翌年3月末まで)に慌てないように計画しましょう。
  • 「税金の計算や申告要否の判断は非常に複雑です。特に海外源泉所得の扱いはケースバイケースで、専門的な知識が不可欠です。正確な納税額を知り、適切に計画・申告するためには、税務の専門家への相談を強くお勧めします。」

→ 税金の詳細・個別相談は[タイ税務相談のサポートページ]へ

【ライフスタイル別】1ヶ月の生活費モデルケース(2025)

タイ生活費のリアル

これらの費目を踏まえ、タイで生活する場合のライフスタイル別・1ヶ月の生活費モデルケースを見てみましょう。これはあくまで一例であり、あなたの選択によって金額は大きく変動します。

① 節約重視派(月 約25,000~35,000バーツ / 約10.3万~14.4万円)

  • 住居:郊外のローカルアパート(~8,000B)
  • 食費:自炊中心、屋台・ローカル食堂利用(~8,000B)
  • 交通費:ソンテウ、徒歩中心(~1,000B)
  • 通信・光熱費:最低限プラン、エアコン節約(~2,000B)
  • 日用品・娯楽・保険・税金積立・予備費:残りの予算内でやりくり(~16,000B)

タイローカルの生活を楽しみ、費用を抑えるスタイル。年金や貯蓄などで暮らす、節約生活に重点をおいた生活スタイル

②スタンダード派(月 約40,000~60,000バーツ / 約16.4万~24.6万円)

中間層、中流のタイ生活
  • 住居:標準的なコンドミニアム(~18,000B)
  • 食費:自炊と外食(ローカル・時々日本食)半々(~13,000B)
  • 交通費:ソンテウ、時々Grab利用(~2,000B)
  • 通信・光熱費:標準的な利用(~3,000B)
  • 日用品・娯楽・保険・税金積立・予備費:残りの予算内でバランス良く(~24,000B)

イメージとしてはある程度の快適さを保ちつつ、無理なく生活するスタイル。節約する所は節約し、同時にストレスなく移住生活を一定的に楽しむ、中間的なライフスタイル

③快適・ゆとり派(月 約70,000バーツ~ / 約28.7万円~)

ゆとりあるタイ生活
  • 住居:新しめ、広め、好立地のコンドミニアム(25,000B~)
  • 食費:外食中心、レストランや日本食も頻繁に(15,000B~)
  • 交通費:Grab多用、場合によっては車所有(5,000B~)
  • 通信・光熱費:快適性重視(4,000B~)
  • 日用品・娯楽・保険・税金積立・予備費:趣味や旅行なども楽しむ(21,000B~)
日本での生活水準に近いか、それ以上の快適さを求めるスタイル。投資での生活や早期リタイア組など、海外移住を満喫する事に重点をおいたライフスタイル

※このシミュレーションの各費目の内訳(具体的な商品価格など)をイメージするには、[タイの物価一覧ページ(日本とタイの物価比較)]も参考にしてください。

失敗しない!タイ生活の予算計画 5つの実践ステップ

自分に合った生活費のイメージが掴めたら、次は具体的な予算計画を立てて実行に移しましょう。以下の5つのステップが役立ちます。

Step 1: 収入とライフスタイルを明確

  • タイでの収入源(給与、事業収入など)と、日本などタイ国外からの収入(年金、不動産収入など=海外源泉所得)を正確に把握します。
  • 自分がどのライフスタイル(節約/標準/快適)を目指すかを考えます。

Step 2: 固定費と変動費をリストアップ

  • 毎月必ずかかる固定費(家賃、ネット代、保険料税金の積立額など)を洗い出します。
  • 月によって変動する変動費(食費、交通費、光熱費、娯楽費など)の項目をリストアップします。

Step 3: 無理のない現実的な予算目標を設定

上記のシミュレーションなどを参考に、各費目に予算を割り振ります。収入の範囲内に収まるように、現実的な目標を設定することが重要です。予備費も忘れずに。

Step 4: 支出を記録・見える化

家計簿アプリやスプレッドシートなどを活用し、毎日の支出を記録します。「何にいくら使っているか」を把握することが改善の第一歩です。

Step 5: 定期的に予算を見直し、軌道修正

最低でも月に1回は、予算と実際の支出を比較します。予算オーバーしている費目はないか、節約できる部分はないかなどを確認し、必要に応じて計画を修正しましょう。

【最終チェック】タイ生活費計画で本当に注意すべき5つのこと

最後に、タイでの生活費計画において特に注意すべき点をまとめます。

  • 為替レートの変動リスク: 常に変動するため、日本円での収入に頼る場合は円安リスクを考慮した余裕のある計画が必要です。

  • 物価上昇(インフレ): タイも例外なく物価は上昇傾向にあります。数年前の情報ではなく、常に最新の情報を参考にしましょう。 → 個別の物価変動は[タイの物価一覧記事]でチェック

  • 高額になりがちな医療費: 繰り返しになりますが、医療保険への加入は必須です。万が一の際の自己負担額も考慮しておきましょう。

  • 地域による生活費の違い: バンコクと地方都市では生活費が大きく異なります。滞在予定地の情報をしっかりリサーチしましょう。

  • 税金のルールと納税義務: 特に海外源泉所得に関するルールは複雑で、個別の判断が必要です。「知らなかった」では済まされない場合もあります。不明な点、不安な点は、必ず税務の専門家に相談しましょう。安易な自己判断は避け、適切な納税計画を立てることが重要です。 [タイ税務相談ページ]

タイに移住して一切遊ばずに節約生活送る事になると本末転倒になってしまいます。移住を考える時は遊びの費用も余裕を持って予算を考える事が大事です。

まとめ

タイでの生活費は、日本の都市部と比較すれば抑えることが可能ですが、それはあくまで計画次第です。「安い」というイメージだけで移住・滞在を決めると、思わぬ出費に戸惑うこともあります。

重要なのは、事前の情報収集と、ご自身の収入やライフスタイルに合わせた現実的な予算計画を立て、それを継続的に見直していくことです。特に、税金に関する正しい理解と準備は、タイで安心して暮らすための必須条件と言えるでしょう。

この記事が、あなたのタイでの生活設計の一助となれば幸いです。もし、個別の費用についてさらに詳しく知りたい場合や、複雑な税金の問題でお悩みの場合は、専門家への相談が最も確実で早い解決策となります。

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