タイ ビジネスビザ(B)完全ガイド|取得方法・種類・代行

タイで企業に勤務する、赴任する、または教育機関で教職に就く方には、ビジネスビザ(NON-Immigrant B)の取得が必要です。
本ページでは、Bビザの基本知識から、取得方法の選択肢(EVISA・現地申請・ラオス申請)、1年ビザへの延長手続き、更新手続き、そして当社の代行サポートまで、最新情報をもとに分かりやすくご案内します。
どの方法で申請すべきか迷っている方、企業からの依頼で申請が必要な方も、ぜひ本ガイドをご活用ください。
各ケースに合わせたサポートページにもリンクしておりますので、目的に応じてご確認ください。
目次
ビジネスビザ(NON-Immigrant B)の概要と役割
タイのビジネスビザ、正式には NON-Immigrant “B” Visa は、タイ国内での就労や業務に従事する外国人が取得すべき法定ビザです。
「労働許可証(Work Permit)」を取得する前提となるビザでもあり、企業や教育機関での勤務開始には必須です。
主に以下の3つの目的で利用されます:
- 企業勤務(一般就労):タイ法人での就労、現地採用、赴任など
- BOI企業での勤務:BOI(投資奨励委員会)認可企業での業務
- 教育機関での勤務:学校・大学・語学学校などでの教職

Bビザ取得の3つのルートと選び方
ビジネスビザ(NON-B)の取得方法には、次の3つのルートがあります。どの方法でも最終的には1年の滞在許可(Extension)が可能ですが、渡航前の状況や企業の準備体制に応じて、最適な申請ルートを選択することが重要です。
申請方法 | 特徴 | 必要な準備 | 主な対象者 |
---|---|---|---|
ラオスでの申請 (在ビエンチャン大使館) | 日本人に人気の方法。最短でビザ取得が可能。企業書類の準備が完了していればスムーズ。 | 招聘企業のサポート書類(推薦状・会社登記書類など) | タイに一時滞在中で、すぐに就労を開始したい方 |
タイ国内での申請 (イミグレーション) | 滞在中に変更可能なルート。観光ビザ・ノービザなどからの切替。 | 招聘企業の書類+個人の基礎書類 申請後の面談や訪問調査に対応 | 既にタイ国内に滞在中の方 |
EVISAによる事前申請 (日本など国外から) | 出発前に日本からビザ取得可能。渡航後すぐに労働許可証の取得が可能。 | 企業側からの推薦書類+本人の証明書類(PDF形式) オンライン申請 | 日本から渡航予定で、ビザを確保してから渡航したい方 |
どの申請方法にも長所と制限があるため、当社では事前相談の上で、最適なルートをご提案しています。
Bビザの就労区分と主な特徴
タイのビジネスビザ(NON-B)は、就労先や職務内容に応じて区分が分かれており、それぞれで申請要件や注意点が異なります。
当社では下記3タイプの就労ビザに対応しています。
ビザ種別 | 主な用途 | 特徴・注意点 |
---|---|---|
一般就労(Employment) | タイ国内の一般企業・法人での勤務 | 最も一般的なNON-Bタイプ。会社登記、納税状況、外国人雇用枠の要件などを満たす必要があります。 労働許可証(Work Permit)の取得とセットで対応。 |
BOI企業就労(Employment BOI) | BOI(投資委員会)認可企業での勤務 | BOI認可企業は外国人雇用要件が緩和されており、就労ビザ取得もスムーズ。必要書類が簡略化されている場合もあります。 |
教員職(Employed as teacher) | 学校や大学などの教育機関での教職 | 雇用先が文部省認可の教育機関であることが条件。卒業証明書や履歴書のほか、教育免許や推薦状の提出を求められる場合があります。 |
上記の3タイプはいずれも、最終的に1年滞在延長(EXTENSION)への更新が可能です。ビザタイプの選択は雇用先の属性や事業形態に基づいて判断されます。
ビジネスビザ(B)取得に必要な基本要件
タイでNON-Bビザを取得するためには、以下の基本要件を満たす必要があります。申請方法(ラオス・現地・EVISA)にかかわらず、共通して求められる項目です。
- タイの受入企業または機関からの招聘状(英語で作成)
- 労働許可証(または申請準備中であることの証明)
- 雇用契約書(会社名・職務・給与・契約期間を明記)
- 会社登記書類一式(会社登記簿、VAT登録、株主名簿など)
- 申請者のパスポートコピー(顔写真ページおよび過去のタイ入国スタンプ)
- 顔写真(申請時に規定サイズで撮影)
これらの書類をもとに、申請方法に応じた追加資料や条件が発生します。詳細は各サポートページにてご確認ください。
ビジネスビザ(B)取得に必要な基本要件
NON-Bビザの申請において、就職先がBOI認定企業か一般企業かによって、申請ルートや必要書類に違いがあります。 特にBOI企業は独自のオンラインシステム(BOIポータル)を通じてビザ・労働許可証の申請を行うケースが多く、 一般的なEVISA申請とは異なる流れになります。
項目 | BOI企業 | 一般企業 |
---|---|---|
主な申請ルート | BOIオンラインシステム (Single Window System) |
EVISAシステム(外務省) |
労働許可証(WP)との関係 | ビザとWPを同時申請・取得 | WPはタイ入国後に別途申請 |
EVISAでの申請可否 | 例外的に可能(ただしBOI特典なし) | 通常通り申請可能 |
外務省による審査 | BOI書類の提出が必要 | 企業登記書類や招聘状で対応 |
申請時の注意点 | 企業がBOIポータルを使うか確認必須 | 企業からの招聘状・登記書類を準備 |
BOI企業に就職予定であっても、企業がEVISAルートでの申請を希望する場合、 当サポートでも対応可能です。ただしその場合は、BOI特典(WP同時取得など)は適用されず、通常の申請と同様に扱われます。 どちらのルートで申請を行うかは、企業側の運用方針により異なるため、事前に企業へ確認されることをおすすめします。
NON-B(3ヶ月)の申請方法
NON-Bビザの申請方法は、大きく分けて以下の3つに分類されます。それぞれに特徴があり、申請者の状況や滞在予定に応じて最適な方法が異なります。
申請場所 | 主な特徴 | こんな方に適しています |
---|---|---|
ラオス(ビエンチャン) | 短期出国でのビザ取得。必要書類の整備が比較的シンプル。 | タイに一時出国できる方/すぐにNON-Bが必要な方 |
タイ現地での申請 | 滞在を継続しながら手続き可能。タイ国内の雇用者と連携が必要。 | タイ国内に継続滞在中で、企業側の協力が得られる方 |
EVISA(日本など海外から) | 渡航前にオンラインで申請・取得。事前準備がやや多め。 | 日本在住でこれから渡航予定の方/事前にビザを確保したい方 |
詳細な必要書類や手続きの流れは、それぞれの専用ページにて詳しくご案内しています。
3通りのBビザ取得のサポート(代行)
弊社のBビザサポートは、お客様の状況に応じて大きく3つのパターンに分かれます。各ケースに最適なサポートをご用意しておりますので、該当するプランをご確認ください。
ビジネスビザ(Bビザ) よくある質問:FAQ
主にタイ国内の企業や団体での就労が決まっている方が対象です。企業からの招聘状(Invitation Letter)や雇用証明書などが必要になります。
初回は3ヶ月のNon-Bビザを取得し、入国後に労働許可証の取得などを経て、1年間の延長申請を行うのが一般的な流れです。2年目以降も1年間の有効期間で毎年更新が可能です。
いいえ、会社側が準備する必要があります。書類の形式や記載内容は大使館・領事館ごとに細かな違いがあるため、必ず事前に確認するか、代行をご希望の場合は一度ご相談ください。※代行サポートでは会社側への確認を含め、対応が難しい場合の書類作成のお手伝いも行っています。
はい。Non-Bビザはタイに入国・滞在するためのビザであり、ワークパーミットは実際に働くための許可証です。ビザ取得後、企業が所在する労働局で別途申請が必要です。
通常は、1年間の延長後にマルチプルエントリー許可(Re-entry Permit)を申請することで、出入国を自由に行えるようになります。1回限りのシングル再入国許可も選択できます。
はい。Non-Bビザの取得者は、配偶者や子どもに対してNon-Oビザでの帯同が認められています。ただし、必要書類(家族証明、ビザコピーなど)を整える必要があります。
まとめ|ビジネスビザの申請前に全体像を把握しよう
タイでのビジネス活動を行うには、就労内容に応じたビジネスビザ(NON-B)の取得が必要です。
一般企業での就労・BOI企業での就労・教育機関での教職など、申請内容や提出書類は職種や雇用先の種類によって異なります。
また、申請方法も「現地での取得」「周辺国での取得」「EVISAでの事前取得」と複数あり、ご自身の状況に応じて最適なルートを選択する必要があります。
まずは本ガイドを通じて、全体の流れ・申請方法の選択肢・必要書類の概要を理解し、それぞれのケースに最適なサポートをご検討ください。