タイDTV ビザ (Destination Thailand Visa)|完全ガイド
デスティネーション・タイランド・ビザ(DTV)は、長期観光とリモートワークを促進するために導入された新しいビザです。主に高度なスキルを持つ専門家、デジタルノマド、文化・教育活動に興味のある人々を対象としています。
目次
タイのDTVビザ (Destination Thailand Visa)とは?
2024年5月にタイ政府はタイの主要産業である観光業の振興を図るため、いくつかのビザ優遇措置を発表しました。そのひとつが、長期滞在者特にデジタルノマド向けに設計された「デスティネーション・タイランド・ビザ(DTVビザ)」です。
DTV ビザの有効期間は 5 年間ですが、その中で、最長 180 日間の滞在が可能となり、さらに 滞在を 1 回延長することができ+ 180 日間滞在できます。(合計360日)タイ国内滞在中にビザの種類を切り替えることもできますが、その時点で DTV は失効します。
DTV ビザは「 5 年間」有効ですが、5年連続でタイに滞在できるわけではありません。5 年間の有効期間内に複数回の入国が可能で、1回の訪問につき最大180日間の滞在期間が認められます。又DTVビザは滞在中1度だけ延長が可能となっていて、延長する事でさらに+ 180 日間滞在可能になります。(連続で計360日間滞在できるビザです)360日に一度タイ国外へ出て入国すれば、またそこから数えて最大360日滞在可。ビザの期限の5年間これを繰り返す事ができます。
DTVビザの対象者
- 20歳以上である事
- デジタルノマド又は高度なスキルを持つ専門家
- ムエタイ、料理教室、スポーツトレーニング、医療、セミナー、美術展覧会などの活動に興味のある人々。
- ご家族も取得可(申請者の配偶者および20歳未満のお子様)
DTVビザの要件と必要書類
DTVの3種類のタイプ(目的)によって、要件・必要書類が微妙に異なります。
ワーケーション(デジタルノマド/リモートワーカー/外国人材/フリーランサー)
- パスポートの個人情報ページ
- 過去6か月以内に撮影された証明写真
- 現在の所在地を示す証明書
- 財務証明:500,000バーツ以上の金額、例:銀行取引明細書、スポンサーレター
- 自国での雇用契約書または雇用証明書、あるいはデジタルノマド、リモートワーカー、外国人材、フリーランサーとしてのステータスを示す専門的なポートフォリオ
タイの関連活動や医療目的(例:ムエタイやタイ料理の実習、医療目的)
- パスポートの個人情報ページ
- 過去6か月以内に撮影された写真
- 現在の所在地を示す文書
- 財務証明:500,000バーツ以上の金額、例:銀行取引明細書、スポンサーレター
- 活動に参加することの確認の証明または病院/医療センターからの予約状
DTVビザ保持者の配偶者および20歳未満の子供
- パスポートの個人情報ページ
- 過去6か月以内に撮影された写真
- 現在の所在地を示す文書
- 財務証明:500,000バーツ以上の金額、例:銀行取引明細書、スポンサーレター
- DTV保有者のDTVビザ
- DTVビザ保持者との関係証明(結婚証明書、出生証明書、養子縁組証明書のコピーなど)
DTVビザの申請方法
DTVビザの正式な申請手続き方法は日本などの「タイ国外」にあるタイ大使館・領事館での窓口申請又はE-VISAでのオンライン申請のみとなります(タイ国内での切り替えは不可)
日本は現時点ではまだE-Visaでの申請対象国にはなっていないため、日本から申請する場合は日本にあるタイ大使館・領事館での窓口申請が必要になります。※E-VISA対象国に一時的にいる場合は、日本人でもE-VISA申請が可能です。
タイDTVビザの代行について
DTVビザはタイ国内で切り替えに対応していないため、ISJでのタイ国内のビザ代行には対応しておりませんが、日本でE-VISA申請が可能となった後は、E-VISAでの申請の代行サポートを予定しています。(2025年予定)
E-VISAは申請可能な国にいれば、日本のパスポート保有者は現時点でE-VISA申請が可能です。複数拠点で生活している方など、もしE-VISA対象国に滞在している場合は、滞在中にタイのDTVビザをオンライン申請で取得し、タイに入国する事が可能です。
E-VISA対象国のアップデート(2024年10月14日)東南アジアの国々で一斉にタイのE-VISAへの完全移行が始まりました。(こちらの記事参照)
下記の国に滞在中、又は滞在予定の方は、滞在中にE-VISA(オンラインで)DTVビザの申請が可能です
- カンボジア
- ラオス
- ミャンマー
- ベトナム
- マレーシア
※E-VISA公式サイトの「日本のパスポート保有者のマレーシアでの申請資格」:オンライン申請可
タイDTVビザとリタイアメントビザの比較
DTVビザで長期滞在する場合は半年に一度のイミグレーションでの延長手続きと、360日経った時点でのタイ出国が必要になります。
もし50歳以上で、タイに制限なく出入国されたい方は、リタイアメントビザの取得が圧倒的に有利になります。
リタイアメントビザの有効期間1年間は制限なく、タイへの入出国を繰り返せる点と2年目以降の一年に一度の更新もタイ国内で可能(タイのどのエリアでも居住先の管轄エリアで更新可)又更新費用の安さからもリタイアメントビザの取得がお勧めです。 ▶タイのリタイアメントビザ取得代行の詳細はこちらから