新型コロナウイルスのワクチンの副作用(副反応)がある人もいますが、これは体が防御機能を構築している正常な徴候とされいています。これらの副作用は日常生活に影響を与えるかもしれませんが、通常は数日で治まります。副作用がない人もいますし、アレルギー反応が出ることもまれです。 長期的な健康問題を引き起こす可能性のある副作用は、新型コロナウイルスの接種を含め、どのようなワクチン接種後でも極めてまれです。副作用が起こる場合は、一般的にワクチンの接種を受けてから6週間以内に起こります。

起こりうる新型コロナワクチンの副作用リスト

軽度から中等度の症状

■発熱(48時間以内)、軽い頭痛、筋肉痛、体の痛みなど

・なるべく水をたくさん飲んでください。
・解熱剤や鎮痛剤(パラセタモールなど)を指示通りに服用することができます。

■吐き気や嘔吐

・嘔吐による衰弱を緩和するために、経口補水液を服用することもできます

■注射部位の痛み、腫れ、赤み、温感など

・冷たく圧迫することをお勧めします。
・症状が続く場合は、指示通りに鎮痛剤を服用することができます。

重篤な症状

■胸部不快感や呼吸困難

■胸激しい頭痛

■脳卒中のような症状(例:唇の垂れ下がり、足や腕の脱力など

■あざや出血斑

■皮膚の発疹

■嘔吐(24時間以内に5回以上)

■発作または意識不明

副作用を和らげるための情報

予防接種後の痛みや不快感に対して、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリン(18歳以上の方のみ)、抗ヒスタミン剤などの市販薬を服用するか、医師に相談してください。

これらの薬を普通に飲むことができないような他の医学的な理由がなければ、予防接種後の副作用を和らげるためにこれらの薬を飲むことができます。非アスピリン系の鎮痛剤の使用や、予防接種後にお子さんを慰めるために家庭でできるその他の方法について、医療機関に相談してみましょう。

 

副作用を予め防ぐ目的で、予防接種前にこれらの薬を服用することはお勧めされていません。

2回目の注射またはブースター注射の後

2回目の接種後の副作用は、1回目の接種後の副作用よりも強く出る場合があります。これらの副作用は、体が防御機能を構築するための正常な兆候であり、数日以内に治まるはずです。

 

これまでのところ、ブースター接種後に報告されている反応は、2回接種または1回接種の1次接種後の反応と類似しています。発熱、頭痛、疲労、注射部位の痛みなどが最もよく報告される副作用で、全体としてほとんどの副作用は軽度から中等度でした。しかし、2回投与や1回投与の初回注射と同様に、重篤な副作用はまれですが起こる可能性があります。

医師を呼ぶ(相談)する時の目安

副作用は、日常生活に多少影響を与えることがありますが、大抵の場合は数日で治まるはずです。

ほとんどの場合、痛みや発熱による不快感は、体が防御機能を構築している正常なサインですので心配は要りませんが、副作用が心配な時や数日たっても治らないような時は医師にご相談下さい

注射をした場所の赤みや圧痛が24時間後に悪化する場合

※ワクチンを接種し、ひどいアレルギー反応が起きているかもしれないと思った場合は、すぐに救急車を呼んで医療機関で受診してください。新型コロナワクチンの稀な重篤なアレルギー反応については、こちらをご覧ください

参考文献:米国疾病対策予防センター(CDC)

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